RoboCup(ロボカップ)。
人間が操作せずにロボット自身がサッカー競技を行い、その勝敗を世界各国のロボット研究者が競い合う競技会。
1997年の第1回開催から20年経過した今年2017年の開催地が久しぶりに日本(名古屋)という情報を聞きつけたので、ロボットの技術進化っぷりを観戦しに名古屋まで行ってきた。
継続は力なり、とは良く言ったもので、20年の間に、競技の種類も多様化しており、サッカー競技だけでも、車輪型ロボットの小型リーグ、中型リーグ、そして、人間型の2足歩行ロボットリーグ(ハードウェアが共通のリーグと独自ハードウェア(小型、大型)の3種類)と5種類の競技リーグがある。
更にサッカー競技以外にも、災害救助環境を想定したレスキューリーグや一般家庭環境を想定した@ホームリーグ、工場や倉庫などの物流環境を想定したインダストリーリーグ、そして、世界最大のECサイト、amazon が主催する Amazon Robotics Challenge(色々な形状の物体を掴んで箱に収納するスキルを競う)、と盛り沢山なイベントと化しており、現在のロボット技術を俯瞰するには打ってつけである。
Amazon Robotics Challenge |
また競技会に隣接して、スポンサー企業が展示ブースを出展しており、10数年の封印を破り、ロボットに再参入を宣言したソニーを始め、介護施設向けのロボットを開発しているトヨタやパナソニック、ロボカップの参加チームにロボットパーツを提供している韓国のロボットベンチャー ROBOTIS社、などロボット関連企業の動向調査にも役立つ。
ソニーブース(AIBOやQRIOを展示) |
出展企業が配布していたステッカー |
韓国ROBOTIS社の出展ブース |
4日間の開催期間中、2日間じっくり観戦して感じたことは、昨今のAI(人工知能)ブームほど、ロボットは進化していない、ということ。
車輪型ロボットは動作制御が容易なため、それでもサッカーの試合っぽくなってきており、パスワーク等のチームプレーも出来ているチームが試合を盛り上げていたが、2足歩行型のヒューマノイドロボットの方は、未だに歩くだけで精一杯。転んでは起き上がってをひたすら繰り返しながら、必死にボールを蹴る、といったレベル。
まだまだ映画ターミネーターのようなディストピアを心配する必要は無さそうである、そんな今年のロボカップだった。
会場の隣がレゴランドと名古屋のコラボ作品(無理がある) |
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