フランス旅行でジャンヌダルク縁の古都ルーアンに訪れたことがきっかけで、遠藤周作の「ルーアンの丘」というマイナーな作品を読んでいる。遠藤周作は硬い文体で読みにくいと思ってたけど、この作品に関しては、椎名誠の作品なみに柔らかくて読みやすい。
遠藤氏がホームステイするフランス人の家庭での留学生活の下りを読んでいるうちに、学生時代に北海道の牧場で過ごした1カ月を思い出した。ちょうど20年前。携帯電話もネットもなく、牧草を備蓄するサイロを改築した部屋らしき空間で寝起きしていた。お世話になった牧場を経営する夫婦と数十頭の牛たち以外とは一切コミュニケーションが無く、外界から隔離された世界。周囲一面は見渡す限りの銀世界。
0 件のコメント:
コメントを投稿