この日はルーアンから一気にアヴィニョンに南下。
ノルマンディー様式の山小屋風ホテルで起床。朝食前かつ夜明け前の時間帯にホテルを出て、いざルーアンの丘まで早朝ハイキング。
ルーアン駅で水とコーラを買い出し後、ルーアン旧市街を抜けてセーヌ川に出た後は、川沿いに丘に近づいていく。丘の麓でいったん回り込み、パン屋でクロワッサンを買い食いしながら、トンネルを抜け、登り始める。
登りの途中で墓地を横切るのだが、その入り口に着いた時、階段に女性が座り込んでいて驚く。こんな夜明け前の人気の無い墓地に顔を髪で隠して無言のまま俯いている。あ、足はついているので、人間のようだが恐ろしくなったので、墓地コースには進入できず、急遽、迂回コースに回避。これによって、とてつもない遠回りをすることになり、寒風吹き荒れる車道を黙々と登り続けること30分〜1時間、ようやく丘の頂上にある展望ポイントに到着。
曇り空であいにく御来光は拝めなかったが、それでもルーアン大聖堂を始め、旧市街全体、それからセーヌ川が眼下に一望でき、素晴らしい眺望。遠藤周作の「ルーアンの丘」にあるように、彼もこの景色を60年以上前の夏に眺めていたのだろうか。
ひとしきり景色を堪能した後、ホテルに戻ることにしたが、往路と同じコースを戻る体力が無くなったので、近道の墓地コースで下ることにした。心配は、行きがけに遭遇したあの女性がまだ座っているかどうかだったが、墓地に降りたところ、幸いにもその姿は見当たらなかった。
そのままルーアンの旧市街に戻り、広場の朝市で野菜、果物、肉、魚、チーズ、等の露天屋台を見物した後、ホテルに戻り朝食をとった。
小休止後、ホテルをチェックアウトし、駅に戻るついでにジャンヌダルクの塔を見学。
600年前にジャンヌ•ダルクがここに幽閉され拷問を受けていたと想像すると、なんともいえない気分になる。
塔をひとしきり見学した後、ルーアン駅に戻り、いったんパリまで戻った後、地下鉄を乗り継ぎ、パリのリヨン駅へ。そこでTGV(世界最速らしい新幹線)に乗り込み、一路、南仏のアヴィニョンへ向かう。
2〜3時間ほどで夕暮れのアヴィニョンに到着。TGV駅とローカル線のアヴィニョン駅が離れているので、バスで移動し、ローカル線駅前のホテルにチェックイン。その後、アヴィニョン旧市街で夕食を食べるついでに、この街の目玉観光スポットである法王庁の宮殿のライトアップを見物。
この日は移動で疲れて、夜おそくなったので、ホテルで速攻就寝。
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